誰でも私生活を他人の目にさらされたとしたら、大変な精神的苦痛を受けることになります。誰もが、そうした苦痛を受けることなく平穏な生活を送れるように保護を受けることができる権利のことを「プライバシー権」といい、人格権に則した権利です。
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例えば、あなたが友人と食事をしている時、知らない間に写真を撮影され、その写真が突然、他人のブログ等で掲載されていたとしたら、あなたは大変ショックに感じるのではないでしょうか?そのように、知らない間に写真を撮られたり、撮られた写真が無断で公表されたり利用されることがないように主張できる権利のことを肖像権といいます。
この肖像権には、誰にでも認められている「プライバシー権」と、アーティストやタレント、スポーツ選手などの著名人が、その活動に伴ってもつこととなる「パブリシティ権」というふたつの側面があります。
一方で、アーティストやタレント、スポーツ選手などの著名人は、その活動によって人気や名声を獲得していきます。
同時に、その肖像(および氏名)が一般人の関心を集め、様々な商品や宣伝広告に利用されることで、肖像自体に経済的価値を生み出すことになります。そうした著名人の経済的価値を保護する権利のことを「パブリシティ権」といい、財産権に則した権利です。
偶然入ったレストランで人気女優Aさんとツーショットを撮影させてもらいました。みんなに知らせたいから、自分のブログに写真をアップロードしました。
ブログに写真を掲載するときは、事前に写真に写っている人から許可をもらいましょう。
人気歌手Bさんのオフィシャルホームページで公開されている画像をブログに貼りました。
アーティストやタレント等の著名人の画像を無断で掲載することは肖像権の侵害です。
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